訪問美容を開業される人が増えています。
ここ数年、一般の理美容店をされている方が、訪問美容・利用サービスを開業される方が増えています。
このページでは なぜ今訪問美容を開業される方が多いのか。や、開業するにはどうすれば良いか。最も大切なお客さんを集める方法などをまとめてみます。
なぜ今訪問美容を開業される方が多いのか
原因はご存じの通り、コロナウイルス感染症の影響です。2020年に緊急事態宣言が発令された期間、皆さんは外出を極力控えられたのではないでしょうか。外出を控えるという事は、人に会うことがほとんどないという事。美容室に行く必要性がなくなるという事に繋がりますよね。
美容室に行った際にスタッフの方に聞いたのですが、緊急事態宣言が明けた後もお客さんの「出控え」は続いており、美容室に来られる頻度も減少しているという事です。
そして、毎日、美容室が開店する時間には、年配のお客様が来られるので開店と同時に忙しい日が多かったのですが、最近では開店後すぐは 暇な時間が多いともおっしゃっていました。
されに付け加えられて、「こういった空いたてしまった時間を埋めるために、最近では訪問美容を始める方(開業される方)も多いんですよ。」とおっしゃっていました。
訪問美容?? と、思い、調べてみると、
訪問美容とは、何かの事情で美容室に足を運ぶことができない方のところへ美容師さんが直接 足を運んで髪をカットしたり、洗髪したり、パーマをかけるなど理美容に関するサービスを行うことです。
何かの事情とは、例えば障害を抱えておられる方や、ご高齢の方、介護施設などに入所されている方、妊婦さんなど、外出できない事情のある方です。
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■ なぜ訪問美容を開業するのか?
皆さんが訪問美容のサービス提供を始める背景として、
① コロナ禍における 美容、理容店への来客者の減少。
上記にもありますが、コロナウイルス感染症の影響により、美容室、理容店におけるお客様の減少は大いに影響があると考えられます。散髪・カットというのは必ず皆さんが必要とするののなのですが、その来店頻度が減少しているという事なのです。本来お客様が来店してくださる時間が空いてしまうため、その空いた時間を訪問美容サービスに充てたいという事なんですね。
② 高齢者施設の増加。
近年、高齢化社会の進展により、高齢者対象の施設が年々増え続けております。私たちの街にもこの10年くらいで何軒かの老人ホームと言われる施設が設立されています。5-6施設できたのではないでしょうか。そういった施設では、お年寄りの散髪、カットを行う際は、訪問美容サービスをご利用されることが多いと聞きます。そのため施設のある地域の理美容業者には訪問美容サービスの需要が見込めるという事です。
③ 高齢者の美意識の向上。
最近、ではお年寄りの方が 年々オシャレになっているように感じませんか? 服装、装飾品、バッグ、そして髪型です。昔とは全く違いますね。アクティブに動けなくなり、自分で美容室に行くことができなくなったとしても、意識は同じです。昔であれば、ご家族が 散髪・カットされていたことが多かったのかもしれませんが、最近では訪問美容サービスを依頼されることが多いそうです。オシャレをすることで 気持ちも晴れやかに、元気になりますよね。
④ 助成金の充実
各市町村において、訪問美容業界を活性化するために、訪問美容サービスをご利用されるユーザーへの助成金が給付されるところも増えてきています。助成金により、ユーザーがより手軽に訪問美容サービスを受けることができるようになってきています。
⑤ 働きやすい環境を作れる。
訪問美容サービスの提供は ある程度自分の好きな時間に好きな時間だけ訪問美容サービスに充てることができますね。予約時間もある程度は融通が効くでしょう。また、訪問美容業が拡大してきたとしても、一度美容業界を引退された方で、美容技術は持っていて、社会に役に立ちたいが、フルタイムでは働けない方がたくさんおられます。そういった方にできる範囲でお手伝いいただくことで、事業の拡大も見込めます。
訪問美容を開業される理由は様々ありますが、ここ数年はさらにお年寄りの外出ができにくい状況になっているため、需要が増えたため、認知度が上がってきているのが最大の理由でしょうね。
■ では、どのように訪問美容サービスの開業をすれば良いのでしょうか?
1)美容師・理容師免許の取得
開業に際して、美容師免許・理容師免許を取得していれば、誰でも訪問美容を始めることが可能です。(介護・福祉関連の資格の取得を促している情報もありますが、あくまでも補足的な資格です。)
2)保健所などへの申請
地域によっては保健所などへ申請がが必要な場合もあります。必ず 開業される前に 申請が必要かどうかを地域の保健所に問い合わせてみましょう。必要であれば開業前に申請をしてください。
3)開業届
初めて 会社など、開業される場合、開業届、確定申告関連の申請手続きが必要ですので、詳しく調べてみてください。
■ 訪問美容サービスを開始するにあたって必要なもの。
A.訪問美容に必要な道具
基本的には美容室や理容店にご来店いただいた時を同じサービスを提供するので、そのための道具類が必要です。
◇ ・ハサミセット・ヘアクリップ・タオル・カットクロス・シャンプークロス・産毛トリマー・レザー・シェービングクリーム・ヘアワックス・ミラー・ドライヤー など、カット、散髪、シェービングに使う道具。
◇ カラーリングに使う道具
◇ パーマに使う道具
B. その他・掃除に使う道具 ・カットの際に敷くシート ・スリッパ ・延長コード ・洗面器 ・先発に使う道具 ・消毒液 ・絆創膏などの薬
C. 移動用の車。(キャンピングカーを改造したような車内で美容サービスを提供できる車もあります。)
D. メニュー表・料金表(提供可能なサービスの種類と料金を分かりやすく記載したもの)
E. 提供するサービスのマニュアル。サービスを提供する際、提供する毎に内容が変わらないように、予めしっかりとマニュアルを作っておきましょう。訪問美容サービスを開業する前にしっかりとシュミレーションしておくことが大切です。
F.名刺およびショップカード。初回の訪問時にお客様にお渡しし、次回 ご予約していただく為に名刺やショップカードをお渡ししておくことで、リピートに繋げましょう。
※道具などは行うサービスによって異なってくるため、どのようなサービスを提供するのか、決めておきましょう。お客様から「こんなことはできますか?」と尋ねられて、提供できるサービスであるのなら、次回から取り入れても良いですね。
最近の訪問美容サービスのトレンドとしてはカットやパーマ以外にも、ネイルアートや、メイキャップなどのサービスを行っているところも多いようです。施設に入所されている方など、知り合いが面会に来られるので、少しキレイにメイクしたい。という要望もあるのだそうです。
少しずつ取り入れてもいいでしょうね。
■ 訪問美容サービスをお客様に告知するためにすること。
訪問美容を開業する際、(どんな商売でもなのですが)集客について、考えておかないといけません。せっかく開業したは良いわ、お客様が全くいなければ、商売が成り立ちませんから。
集客を考える際、その手法は1つだけに頼らず、いくつかの手法を用意しておく必要があります。開業前にしっかりとその手法を考え、準備しておくかどうかで、開業後のスタートダッシュにかなり影響しますので、しっかりと考えておきましょう。
① 紙媒体の活用
紙媒体と言っても種類は様々です。代表的なものとしては、
・折込チラシ ・ポスティングチラシ ・ダイレクトメール(DM) などがあります。
訪問美容は地域に限定性があるので、地域を絞って繰り返し広告媒体を打つことが成功のカギとなってきます。
1度試してみて、思っていたような反響を得られなくても、がっかりしないでください。何か月後かに引き合いがあったりもするので、内容を少しずつ変えて、反応率を調べながら 何度も試してみるとよいでしょう。
DMは、施設などのデータを抽出し、直接送ります。こちらも何度も繰り返し 送ってみましょう。
② Web 戦略
ホームページを制作してSEO対策(インターネット検索した時に上位表示されるように対策する)ことは非常に効果的ではありますが、費用がかなりかかってくるので、開業当初はなかなか手が出せないかもしれません。
◆ ポータルサイトへの登録
そんな時はポータルサイトに登録すると良いでしょう。ポータルサイトは月々の費用が少額定額で、その地域で検索されやすくなります。
登録後 何カ月間か無料で登録もできるようなので、試す価値はありです!
⇒ 訪問美容全国ポータルサイト RiBee(リビー)
https://ribee.jp/advertising/
③ SNS戦略
フェイスブックや、ツイッター、インスタグラムなどでも情報を発信することも良いでしょう。ただ、普通に発信していてもなかなか集客に結びつかないのが現状です。ビジネスアカウントを作ってグループを作ったり、グループに参加したり、ユーザーにとって有益な情報を発信することで集客に結びついていきます。
■ まずは訪問美容開業の第一歩を!
◇ 訪問美容を開業する条件は充たしているか。これから充たすことができるか。
◇ 訪問美容を行うために必要なモノは揃っているか? 足りないものはなにか? 準備できるか?
◇ お客様に告知する(集客する)手法を考えたか。
開業するための大枠となる上記の事をイメージで来たら、まずは第一歩を進んでみましょう。
まずは地域の保健所に問い合わせてみてはいかがでしょうか。